英国CBAM、排出量デフォルト値を公表 2027年1月1日から適用
英政府は10月16日、英国炭素国境調整メカニズム(UK CBAM)の温室効果ガス排出量デフォルト値を発表した。CNコードごとに原産国を問わず一律で、2027年1月1日から2028年12月31日まで適用される。鉄鋼やアルミニウムなどを英国へ輸出する企業は、取引先の英国輸入者の対応に影響を受け得る。
ポイント
- デフォルト値は2027年1月1日〜2028年12月31日に適用され、2029年からは原産国別に設定する予定
- 課税単価の試算値はCO2換算1トン当たり、アルミニウム9.79ポンド、セメント8.78ポンド、肥料1.45ポンド、鉄鋼9.69ポンド、水素9.24ポンド
- 実際の税率は2026年末までに別途公表。肥料以外の4分野のデフォルト値には10%の上乗せがある
背景・解説
UK CBAMでは、排出量の報告に実測値の代わりに政府が定めたデフォルト値を使えます。今回の値は、先行するEUのデータを英国の輸入構成で加重平均して算定され、EU原産品のデータは除外されています。
デフォルト値の利用者が実測値の利用者より有利にならないことを原則とし、10%の上乗せが設けられました。前駆体にデフォルト値、最終製品に実測値を使うことは認められますが、その逆は認められません。税率の試算値はあくまで例示で、確定値ではありません。
お店への影響
英国の輸入者は、デフォルト値と実測値のどちらを使うかを検討します。日本から対象品目を輸出する企業や、その部材を供給する企業は、取引先から排出量データの提供を求められる可能性があります。対象となるのは主に素材系の分野で、小規模事業者でもサプライチェーンの一部として関わり得ます。
お店がやること
- 自社製品のCNコードが対象品目(アルミニウム、セメント、肥料、鉄鋼、水素など)に当たるか確認する
🔒 ほか3件の「やること」は会員向け
要点はSeiichi Studioが元の発表をもとに独自にまとめたものです。正確な内容は必ず出典をご確認ください。